こんにちは。寅さんです。
米国10年国債の金利が上昇し、テック株が軒並み下落しているため、インフレーション対策の資産としてリート(REIT)をポートフォリオに加えることを検討しています。
不動産を保有し、賃料を得るリートは、インフレーションで不動産の価格が上がるためインフレーションに強いとされています。配当も高いことが特徴です。(利益の大半を配当にすることで法人税が免除される仕組み)
リートとは by 三井住友トラスト・アセットマネジメント
この記事では、ウォーレン・バフェットさんが保有することで有名な、STORE Capital Corporation (STOR)を紹介します。
ご参考にしていただければ嬉しいです。
(資料はhttps://ir.storecapital.com/corporate-profile/default.aspx より抜粋しました。)
STORE Capital Corporation
- 2011年5月設立
- 2014年11月上場(NYSE)
- 分類: Equity REITs
ウォーレン・バフェットさんのBerkshire Hathawayが保有する唯一のリートとして有名です。
2441万株を保有し、9.7%をBerkshire Hathawayが保有することになります。
なぜ、リートを検討しているのか
- インフレーションのヘッジとして
- 米国不動産市場の回復
- 事業構造が明確・固定的な配当収入
米国債の金利上昇でテック株が軒並み下落したため、2021年2月末から3週間程度焦りました。
分散のための金(GLDM)も下がり、為す術もなく下落を見ているしか出来なかったです。
インフレーション対策としてのリートがあれば、ポートフォリオがもう少し安定するかと思い、検討しています。
STORE Capital Corporationの紹介
事業領域
Retail – Freestandingと分類される
Freestanding:ショッピングモールに入らず、独立的に運営される店舗
サービス | 64.5% |
小売 | 17.7% |
製造業 | 17.6% |
収益
不動産の賃貸収入 | 93.5% |
ローン収入(不動産を担保) | 6.5% |
不動産の取得方法は2つ
開発と購入
STORは購入で不動産を取得している
- Sale-Leaseback方式を採用
賃借人のメリット:
負債として記録されない
短期間で巨額の資金調達が可能
STORE Capitalのメリット:
安定的な賃貸収益の確保
不動産を開発するより安全
- 配当
- 1月、4月、7月、10月の4回
- 2020年10月に1株あたりの配当を0.36ドルに増額
- 3月12日時点の株価:33.78
- 配当率:約3.9%
STORE Capital分析
配当安定性:リートは安定的な配当を得られるのが魅力
収益性:配当が持続的に増加する目安
成長性:株価下落のための元本損失を防止
3点がリート投資において大事だと考えます。
キャッシュ・フロー
全体の利益と全体の配当金額を比較
一般企業の1株当たり利益(EPS)がリートではAdjusted Funds From Operations(AFFO)
2020年の配当額:3億5320万ドル
2020年末の株数:2億5253万株
1株当たり1.4ドル程度
損益計算書
Net incomeから色々と引く
AFFO | 配当金 | 配当率 |
4億6298万ドル | 3億5320万ドル | 76% |
100%超えていると危険と考えます。
収益性
調達金利と投資収益率を比較
7.91%の調達金利で資金を借りて、7.52%の投資収益率を得ている
Retailの平均Cap rateは6.7% (S&P Global Market Intelligece, 2020年1月 より)
収益率は良い方
コロナから回復すると、株価は上昇するが、配当成長率は緩やかになる
景気回復の恩恵が得られると考えます。
成長性
成長性:リートが保有する不動産の価格・賃貸料の上昇
地域
リートが保有する地域にお金が流れてきているのか(不動産価格が上がるのか)
(Real Capital Analyticsより)
- Texas
- California
が最も多くの収益を出している
2020年の不動産売買が世界で最も多かった地域Top15に入っている
- LA
- San Francisco
- Dallas
ハワイ以外のすべての州に不動産を保有(リスクヘッジ)
分散は大事です。
投資分野
Retail分野は2020年に底を打って、回復中
寅さんの所感
コロナが終われば、Retailのリートは株価上昇が期待出来ると思います。
安定的な配当も魅力です。
現時点では、ポートフォリオの半分以上をグロース株、しかも小型テック株が多いので、リスクを取りすぎていたことが2月末からの下落でわかりました。
ウォーレン・バフェットさんが購入しているとなれば、投資リスクは低いと考え、STORへの投資を検討します。
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