【インタビュー】ARK Investmentのキャッシー・ウットさんが語るTesla、Bitcoin、Teladoc、Zoom

インタビュー

こんにちは。寅さんです。

2021年2月18日のCNBCのキャッシー・ウットさんへのインタビューをご紹介します。

Tesla、Bitcoin、Teladoc、Zoomに関して語っています。

ARK Investmentがどのような考えで取引をするのか分かる、非常に勉強になる内容でしたので、和訳して纏めました。

ご参考にしていただければ嬉しいです。

要約

  • Teslaは300億マイルの走行データを持っていて、他社を圧倒している。現在もARK InvestmentはTeslaのポジションを増やしている。
  • SEC(米国の証券取引委員会)にブロックチェーンの専門家がTop、幹部に選ばれていて、米国でもBitcoinのETFが承認される可能性が高い。米国のすべての企業が現金の10%をビットコインで保有することになったとしたら、それだけでビットコインの価格が20万ドルが上がることになる。
  • ARK Investmentは流動性を供給し、人々が売るときに買い、人々が買うとき、または、機関投資家が買う時に当社が収益を出す時期になります。
  • Teladocはステイホーム銘柄が下がった時期に安く追加購入出来た。Lovongoの買収で幅広いデータを手に入れた。
  • 私はZoomはこれからも成長する。

インタビュー内容

レポーター:

2020年運用するETFのARKKが148%のリターンを叩き出した、キャッシー・ウットさんです。キャッシーさん、こんにちは。2020年は素晴らしかったですね。もう運用資産が500億ドル以上になりましたね。主力商品である、ARKKが今年に入ってもう20%も上がりましたね。

最も保有量の多い銘柄に関して話したいです。テスラです。ARKKだけではなく、別のファンドにも入っています。

テスラの現在の価格をどうお考えでしょうか。

現在も比重を増やしているのか気になります。

キャッシー・ウット:

ご存知の通り、当社は毎日の取引に関して報告をしています。テスラを増やしているのをご確認いただけます。

テスラに対する確信は更に強いものになりました。リサーチを通じで、最終的には車両の共有サービスまでする潜在力があることがわかりました。

このサービスはリスクを減らすのに相当な効果があると考えます。

電気自動車よりずっと重要な(利益率の高い)ビジネスになるはずです。

また、議論の余地があるのですが、テスラが人が運転するRide-Hailing Network(注:アプリで呼び出す自動車のネットワーク)をローンチするかに関するところです。こちらも、自動運転車戦略までの架け橋の役割をするでしょう。

現時点では、他の企業はテスラのような車両共有モデルは持っていません。そして、時間が立って、当社はテスラのAIの専門性に関しても知ることになりました。

テスラは、全世界で実際に走った、300億マイルの走行データを持っています。他社より遥かに多い量です。

グーグルでさえ、3000万マイル程度に過ぎません。テスラは、300億マイルです。

そして、AIですが、無人自動車の世界はAIが大事です。最も多いデータ、最も質の高いデータを持った企業が勝ちます。

ですので、自動運転に関する期待が高いです。また、テスラが自動運転で成功する可能性も上がってきていると思います。

よって、当社が示す目標株価も近く上方修正される予定です。

レポーター:

ありがとうございます。

現在皆がビットコインに夢中です。ARKのARKWはGBTCを相当量お持ちですが、2021年のビットコインとビットコインETFに対してはどうお考えでしょうか。

GBTCはバリュエーションが高すぎて、高いプレミアムで取引がされています。心配になりませんか?

キャッシー・ウット:

私が見るに、GBTCのバリュエーションは少し下がったようですが、当社は、次回のSEC(米国の証券取引委員会)の議員にDavid Genslerさんが選ばれると知っていますが、その方は過去数年間MITでブロックチェーン技術とビットコインに関して教えていらっしゃった方です。彼は技術を理解しているはずで、仮想通貨にも詳しいはずです。ですので、私が考えるに、ETFの確信が高くなったようです。

また、SECの暗号通貨部門で、暗号化に対する研究の責任者が今回昇進しまして、David Genslerに直接報告するラインになると予測しています。ですので、この分野への理解の高い方が責任者になるのです。うまくいく可能性が高くなりました。

当社が驚いたのは、企業がビットコインに興味を持ち、購入すると期待していたところ、実際にそのようなことが起きたことです。

企業が投資する方法に関しては驚きました。私は企業の財務諸表で現金を代替するほど普遍的なビットコインの姿を考えたことがなかったです。とても興味深かったです。

米国のすべての企業が現金の10%をビットコインで保有することになったとしたら、それだけでビットコインの価格が20万ドルが上がることになります。

もちろん、今すぐに起きるという訳ではないです。

9000億ドルの時価総額の比重でビットコインが上場するとしたら、アップル、アマゾンのようなメガキャップ企業の時価総額の半分程度になります。

普遍化する前に成熟する段階をへる必要があるのですが、当社は、Square・テスラのような企業がビットコインに対応すると確信しています。これらの企業は変化が起きるときに常に適切な道に進みます。革新に関するものならです。

ですので、現金性資産を多角化することは賢明だと考えます。テスラを懐疑的に見ていた人々を驚かせたのは、テスラの現金性資産がとても大きくなっているということだと思います。

レポーター:

あなたが野心的に選定した銘柄の方向性がよく当たっています。Teladocを含めてです。ARKGで最も大きい比重を占めます。ARKKでも大きな部分を占めます。

Teladocは今年だけで40%上がりました。時価総額は400億ドルに達しています。

遠隔診療のこの企業の株価が、Covid-19が収まった後も上がり続けるのでしょうか。

キャッシー・ウット:

はい。Teladocに関しては良い投資のチャンスでした。

ステイホームに関する株が下がっている時期でしたから。

ワクチンが出るという話が流れ、Teladocは下がった株の一つです。そして、Livongoとのとの合併があり、打撃がありました。この買収は、Teladocにとっては素晴らしいことでした。

最も大きい変数は、再びAIの話になりましたが、AIは今後10年間、30兆ドルに達する時価総額を代弁するものになります。Livongoを買収したTeladocは最高のAIチームを手に入れて、最高のデータを得ることが出来ました。

最大のデータ、最高のデータを得ることになりました。

当社はTeladocとLivongoの組み合わせはとてつもなく強いと考えます。一つの会社は薬品分野でより精密なセッティングを持っていて、この部分はTeladocが主になる部分で、Lovongoはより慢性的な疾病に関連しています。慢性疾患、肝の疾患、精神健康などなどです。

これらのデータを持った2つの会社が合わさったから、AIチームも一緒になったはずです。このチームはヘルスケアに関する生態系を形成することに役に立ちます。

当社がこれらの革新に関して話していた際に、Teladocはとても良い位置にありました。

レポーター:

私が見るに、TeladocだけがARKの主力ファンドの中で、去年一年でとてつもない収益を出したのではないようです。

私は今、ARKの保有比重の高い株式を見ていますが、Spotify、Shopify、Zoom… 収益がとんでもないです。

Covid-19は終わったら我々は日常に戻りますが、そうなったら、収益はどうなるのでしょうか。5年の展望を元に銘柄を選定されているのは知っていますが、収益が出続けるのも難しいのではないでしょうか。投資金を下がった株に再配置するべきでは無いでしょうか。いかがでしょうか。

キャッシー・ウット:

はい。去年はとても良い一年でした。

Covid-19が起きたとき、当社は最も確信の持てる銘柄を集めました。

特に、アルゴリズムが迷っていた銘柄だけを選びました。

アルゴリズムはある程度現金の余裕があり、毎日のキャッシュの活動量の多い企業を探します。

ですので、当社はこれらの銘柄を買う、とても良い機会がありました。1ヶ月先に動いて、一部の費用で購入することが出来ました。

InvitaeとZillowです。

そこからすごく上がりました。Squareもこのカテゴリーに入ります。

「すごく上がったと」は5倍から10倍上がったということです。

もちろん、テスラも含みます。テスラに対しての確信のない投資家もいましたが当社は違いました。

そして、ステイホーム銘柄は2020年末に一旦静かになりました。当社のポートフォリオに集中されている銘柄は5倍から10倍になりましたが、ステイホーム銘柄の価格が下落する時に再び買い始めました。

多くのアナリスト、ポートフォリオ専門家がワクチンが配布されると、これらの銘柄は終わりだと見ています。

当社は革新がこの世をより良くすると信じていますが、Covid-19はこのような新しい生き方をとても早く広げました。

当社は、このようなステイホーム銘柄をここ6ヶ月間の下落時に購入できて嬉しく思います。

去年の7月、8月に上がり過ぎた銘柄は少し処分して、下がった種目を追加することが出来ました。

これが我々の仕事です。

我々は流動性を供給し、人々が売るときに買い、人々が買うとき、または機関投資家が買う時に当社が収益を出す時期になります。

収益を出すことは常に正しいです。

レポーター:

Zoomは2年から3年保有する意向はありますか。

それともコロナが終われば、もう必要ないのでしょうか。

キャッシー・ウット:

私が見るに、Zoomがあるから世の中が変わっているようです。未来に我々は違った働き方をしていると思います。

もちろんオフィスと在宅勤務を両方するようになるでしょう。皆がそれが可能であることを知っています。

Zoomを技術の集合体として見た時に、企業でのコミュニケーションは最も大きい部分を占めます。

1.5兆に達します。

この巨大な市場でZoomが役割を果たしています。

Zoomはこれらサービスに新しい機能を追加しています。

最も使いやすいインターフェイスで、最も素晴らしいプラットフォームがZoomであることは皆がどういすると思います。

私はZoomはこれからも成長すると信じています。

寅さんの所感

アルゴリズムがある程度現金の余裕があり、毎日のキャッシュの活動量の多い企業を探していること先読みして、アルゴリズムが購入する前に買っていたという発言があり、驚きました。

バリュエーション、テクニカル分析だけではないんですね。

そして、ベストタイミングで上がり過ぎた銘柄は少し処分して、下がった種目を追加するやり方を個人が真似することは難しいかもしれないと思いました。

0.75%の手数料は高いですが、価値があるかもしれないと考えました。入れるとしたら、ポートフォリオ全体の10%くらいまでにしようと思います。

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