世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーター(BRIDGEWATER)の2021年の展望に関するディスカッションが公開されました。
参加者の一人のGreg JensenはブリッジウォーターのCo-CIOでNo.3の大物投資家です。
Larry、Jasonはシニアインベスターです。
How Will the Federal Reserve Handle a 2021 Recovery?
要約
Larry、Jason
- 景気回復
- 報復消費
- Fedは少し引き締め方向
- 長期の実質金利上昇
Greg Jensen
- 偽の景気回復
- 報復消費は同意
- FRBがより緩和的である理由の方が多い
- FRBは緩和的であり続ける
- 長期の実質金利は維持または下落
大事なのは「どの程度」なのか
Larry、Jason
- FRBが緩和的であり続けるのは同意
- 成長3%インフレ3% 量的緩和を縮小したとしても十分緩和的 (実質金利は低い)
- 2018年の金融引締で、金利が2.75%情報した
Greg Jensen
- 実質金利よりは量的緩和をやるかやらないかが重要(シグナルになる)
- 大量の債権は誰が買うのか
- それなら、MP3(※)をしなくても良いのではないのか
※金融政策
MP1: 金利だけ
MP2: 国債を買う量的緩和政策
MP3: 政府がお金をばらまく(支援金)
金・インフレヘッジ資産に対しての意見
- 長期の実質金利が上がることは一般的に良くない
マイナス-1%を維持
- 短期の実質金利も大事
マイナス維持
“Cash is trash” by レイ・ダリオ(ブリッジウォーターの代表)
- 収益率曲線スティープニングもインフレのために上がる場合は金にとって良い
スティープニング(Steepening、スティープ化)とは、短期金利と長期金利の金利差が大きくなり、イールド・カーブの傾きが急になることをいう。(みずほ証券より)
- 成長が強ければ良くない(MP3をやめるから)
結論
- 当初立場よりは、大きな経済成長を予想(ブリッジウォーターは2021年の展望に関して否定的な発言が多かった)
- 量的緩和の維持・縮小に関しては意見が分かれる。普段よりは緩和の方であることには同意
- 金・インフレヘッジ資産には有利な状況
寅さんの考え
ブリッジウォーターの2021年の展望は、かなり前向きなものだと思いました。
量的緩和が続くなら、金の価値は上がり続ける可能性が高いので、現時点ではポートフォリオの1割り程度入れてますが、更に増やすことも考えます。
長期投資を想定しているので、何も考えずに、毎月積み立てていこうと思います。
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