【投資】Laffer Tengler CIOインタビュー: 債券をヘッジに使う時代は終わり

インタビュー

こんにちは。寅さんです。

Laffer TenglerのCIO、Nancy Tenglerさんと、Clocktower Groupの最高戦略OfficerのMarko Papicさんのインタビュー内容を紹介します。

債券をヘッジとして使うのはもう古いという内容でした。

インタビュー内容

レポーター: 多くの株式銘柄が債券をアウトパフォームしています。

今まで通り、ポートフォリオの大きな部分を債券に投資する方法はもう意味がなくなってきているのではないでしょうか。

Nancy Tenglerさん: 同意します。

この点を数カ月間議論してきました。

去年の8月以降、債券の最低利率と、最高価をみますと、6.5%程度落ちています。

反対に、株価は上昇し続けました。

我々は4つの大規模な戦略商品を運用していますが、これらはすべて10年満期債券に比べ高い収益を出していて、

その内2つは配当金成長の商品で、他の2つは適正バリュエーションの成長株の商品です。

このようなやり方でマーケットに対応し株式に投資することの良いところは

Incomeが増えるということです。

私なら、債券ではなく、Abbvie、またはBroadcomに投資します。

これらの株は収益率が高く、最も早く成長している配当株であるからです。


レポーター: 投資家は「これらの企業が現在の配当水準を維持できるか」に対して心配するべきでしょうか。

Marko Papicさん: 現在の状況では、同意します。

今のようなリスクに対する収益のレベルでは、債券には問題があります。

ここ10年間の投資戦略はリスクを減らしながら収益を出すというものでした。そして株式市場に調整が入った場合、債券がヘッジの役割をする方式です。

もうそのように投資することは出来ません。

リスク管理をするものがなくなってしまいました。

今は収益の不均衡があるだけです。

投資家が株式の収益性だけを見て、安全装置には興味を持たなくしています。それが現在のマーケットの状況です。

もうヘッジとして使うところが見当たらないです。

投資家へのメッセージとしては、米国株が今まで良いサイクルで右肩上がりだったのは、ディプレーションサイクルと同時に来たからというです。

すでにディプレーションが続く雰囲気は無いです。

これからは跳ねる可能性がある株式銘柄を探さないといけません。

トラさん的所感

確かに割高で収益性もない債券に投資するのはあまり魅力を感じません。

先日のゴールドマン・サックスのインタビューにもあったように、S&P500こそがヘッジなのではないかと思えてきました。

分散投資は続けていくつもりですが、債券は全体の5%程度にして、インフレーション対策として、VTIPを入れる程度で十分かもしれません。

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