こんにちは。寅さんです。
Franklin Templeton社の最高マーケットストラティジストのStephan Doverさんのインタビューです。
翻訳して、纏めました。
ご参考にしていただければ嬉しいです。
まとめ
- 今後、数年間の株式市場に対しては、肯定的に見ている。
- 今からでも投資し始めるべきである。
- 我々は、これから低いレベルのインフレーションを経験する可能性が高いです。
- 3月に調整が入る可能性は低い。多くの投資家が現金を持って、投資するタイミングを測っている。
インタビュー内容
レポーター:
少し広い観点で、マーケットに関して話したいと思います。Franklin Templetonの最高マーケットストラティジストのStephen Doverさんです。
私の質問としては、株式市場を一歩引いて見ますと、多くの個人投資家が現在の株式市場に強い興味を示しています。株価が上がり続けるだけではなく、政府からの支援金、在宅勤務で株式取引を行う時間も増えたでしょう。
しかし、株式投資を始める当たり、現在は少し遅いのではないでしょうか。すでにかなり上がっています。
Stephen Doverさん:
とても良いご質問です。最も多く聞かれる質問でもあります。
確かに、株式市場が上がり過ぎたと考える人は大勢います。そのような人々は、現金を持って、どうすべきかを考えながらマーケットを見ています。
昨日、社内でこの件に関して、大きなディスカッションがありました。
答えを先に言っておくと、「今からでも株式投資を始めるべき」です。我々は今年、また、今後数年の株式市場を肯定的に評価します。
また、現金を入れておく他の投資先が無いと考えます。株式市場と、債券市場の両方に投資して、株式市場により多く投資するべきです。
レポーター:
Stephenさんは、様々はタイプの投資家との交流があると思いますが、最近、機関投資家、また、個人投資家とどのような関係を持っていますか?戦略的に何か変わったことがありますか?
昨日の聴聞会でも感じましたが、個人投資家がここまで高いレベルになり、多くの情報を共有している状態は初めてだと思います。
このような時代の流れについて、どのようにお考えでしょうか。
Stephen Doverさん:
とても良いご質問です。
我々が目撃している最も大きな変化は、全般的な投資の世界がより組織化していっているということです。
我々のような金融マネージャーも、すべての投資家を機関投資家と同じく、高い知識を持った一つの組織として接する必要があり、長期的に彼らを見る必要があります。
つまり、機関はより高いレベルの投資を目指していて、ESGを興味深く見て、高いレベルの商品の販売方法を探しています。
こちらは、個人投資家にも共通して言えることです。
レポーター:
数分前に頂いた資料に関して、話したいのですが、製造業のPMIです。
1月に58.8を記録しました。直近の6年で最も早い成長です。また、価格も最も高い成長率で上がっています。2009年からです。
何度も話されているイシューですが、流入が増えると、インフレーションにつながる可能性があるということです。インフレーションについてはどのようにお考えでしょうか。いつかまた、FRBが悪役をやらなければならない瞬間が来るとお考えでしょうか。
Stephen Doverさん:
PMIは他の国をみてもとても強いです。日本・ヨーロッパもです。
サービスセクターはまだ上がってきていませんが、パンデミックが終わると、サービスは大幅に回復するはずです。
今日の朝、ファイザーから、1つのワクチンだけで可能というとても良いニュースがありました。また、極度に低い温度での保管が必要ないというニュースもありました。ワクチンの普及が早まります。
需要が押さえつけられているのですが、こちらもまた、インフレーションにつながる可能性が高いです。
インフラ整備に関してもイシューがありましたが、テキサスと南部に来た寒波で、新しい社会基盤設備が必要であることがわかりました。
他の方が話されたように、日用品の価格は上がっています。このような社会基盤施設もインフレーションにつながる可能性があります。
インフレーションは来ます。
我々が気になっているのは、これがただの循環的な減少なのか、つまり、パンデミックから脱出するための物価上昇ならマーケットは耐えることが出来ます。すでに予想されていたことですから。
それとも定着するインフレーションになり、しばらく持続するインフレーションになるかもしれません。FRBはインフレーションを求めています。財政支援もインフレーションを後押しします。
我々は、これから低いレベルのインフレーションを経験する可能性が高いです。
レポーター:
3月に調整が入る可能性はありますか。
Stephen Doverさん:
可能性はとても低いと思います。
株式に投資するタイミングを待っているお金が多すぎます。
政府からの支援金も出るでしょうし、ワクチンに関する前向きなニュースもあるので、私は調整はまだ来ないと思います。
これは、推測に過ぎません。調整を予測するのはほぼ不可能です。
今後数カ月間、特定の株が下がる可能性がないと言っている訳では無いですが、我々は株式市場は良い状況が続くと考えます。
寅さんの所感
株式市場は伸び続け、インフレーションは来るなら、何に投資すべきか。
- 債券はインフレーション連動のVTIPを少し入れる5%〜10%
- 後は金ETFのGLDMをホールド。10%〜20%
- S&P500連動のETFのVOOなどを40%〜50%
- いわゆるテーマ株を少しずつ入れて20〜30%。
これくらいにしようと思っています。
調整は来ないと言っているそばから調整が始まった感はありますが、投資は必ずし続けようと思います。
コメント