こんにちは。寅さんです。
私のウォッチリストに入っている、DocuSignのCEO、Dan Springerさんのインタビューです。
和訳してまとめました。ご参考にしていただければ嬉しいです。
まとめ
- コロナで始まったデジタル化の波は止まらない
- テーマはどこでも働ける経済活動(Anywhere economy)
- 米国の全体の市場(TAM)の8~9%程度で、さらなる成長が期待される
- 人々が契約書を準備する過程、そして、この契約を管理する過程にも注目している。250億ドルの市場が2倍になる可能性がある
インタビュー内容
レポーター:
殆どの投資家が、今回のパンデミックの間に急激に上昇した銘柄は多少の調整があるという意見ですが、現在の株価はそれが反映されているのでしょうか。
Dan Springerさん:
私も毎日の株価の動きに対して説明することは難しいです。
どの銘柄も同じです。マーケットの中で動きますから。
おっしゃったように、当社は素晴らしい会計年度を過ごしました。
売上は50%成長しました。15億ドル程度の売上を上げてます。
これほどの成長はとても嬉しく思います。
短期間の株価の動きに対しては、正直コメント出来ることはないです。
私には、投資家達が急激な成長に対し、疑問を持つようになったと思います。
「パンデミック中だけ、輝くのか?」
当社は、人々がアナログに戻ることはないと思います。
人々は、自分のビジネスを現代化する機会、デジタル化する機会を見ました。
DocuSignと共にビジネスを変化させ、前に進むと思います。
レポーター:
まさにその通りです。
DocusignのCEOが来てくださっているからではなく、まだパンデミックによって、家で働きながら解決すべきことは多いですが、私も個人的に人にあって、サインを貰うことは避けたいです。
楽すぎます。
過去のようにプリントして、サインしてスキャンして送るよりずっと良いです。
まだDocuSignを使わない人がいたら、聞いてみたいです。
なんでDocuSign使わないの?と。
私が見るに、人々は元のやり方に戻ることはないと思います。
それに関して、皆が使い始めると、DocuSignはどれくらい成長するのかわかりません。
公証人の公証をDocusignがやろうとしているんですよね?
Dan Springerさん:
全般的にデジタルサインビジネスは、成長すると思います。
今回に発表したガイドラインによると、現在の15億ドルの売上から、今年は20億ドル規模に成長すると見ています。
よって、当社の超高速の成長は続きます。
全体の市場(TAM)の規模を見ると、デジタルサイン関連のビジネスが250億ドルの規模とみています。
当社は、この市場で圧倒的なシェアを誇ります。
そのような面で、我々はこの分野の初期段階に来ています。
まだまだ成長の余地が多く残っています。
反面、特に米国ではすでにすべての人がDocusignを使っているのではないかと質問されますが、
答えとしては、90万の顧客を保有していますが、すでに大きい数字です。
ただ、全世界のすべてのビジネスを考えると、100万よりはずっと多いでしょう。
また、補足しますと、Docusignはデジタルサイン以上の価値があります。
Docusignのクラウド統合サービスをみますと、公証をサインの一部として扱っています。
また、CLM(Closed loop marketing)にも進出していますが、契約を準備して、その契約を管理するビジネスです。
ここに大きな成長の可能性があります。
レポーター:
それでは、現在どの程度広がっていると思いますか?
一桁でしょうか。もっと高いのでしょうか。
米国とグローバルでです。
Dan Springerさん:
はい。
我々は、米国の全体の市場(TAM)を基準に一桁のシェアだとみています。8~9%程度でしょう。
他の国では5%かそれ以下のシェアだと思います。
先程おっしゃっていましたが、我々のテーマはどこでも働ける経済活動です。(Anywhere economy)
このような現象は、パンデミックが終わっても続くと思います。
人々はパンデミックが終わってもわざわざ車で移動したり、郵便物を送ったり、以前のやり方に戻らないと思います。
人々はもう、自分がしたい仕事をしたい場所でしたい時間にしたいんだと思います。
このような変化の中で、DocuSignは大きな役割をし、成長するでしょう。
レポーター:
公証人がコロナに感染したりしないで済み、どこでもパンデミックとは関係なく、とても簡単に仕事が出来ます。
DocuSignの革新はどの程度継続するのでしょうか。
2つの会社で起きるすべての契約はDocuSignを経由することになるとおっしゃったことがありますが、他の戦略があるのでしょうか。デジタルサインのシェアを広げる以外に、です。
公証関連で別途計画がございますでしょうか。革新に対してどのような計画があるのでしょうか。他に新しい分野を準備していることがございますか?
Dan Springerさん:
はい。当社は、公証の分野が素晴らしいと思っています。
まず、公証は、例えば、銀行・金融機関で、皆さんのお子さんのために信託口座を作るためには文章の公証が必要です。
この部分に関して、当社はベータバージョンを発表していて、今四半期に一般バージョンを発売します。
先程指摘された第3者公証の場合は、
2つの個人、法人が契約を結び、公証を望むなら第3者の公証が必要になります。
公証の権限が彼らには無いですから。
これはマーケットの小さい部分ですが、このようなサービスを今年の末までは提供できるようにする予定です。
署名が必要な世界で、とても大きい成長が期待される分野です。
追加の書類と契約書が公証出来るようになります。
しかし、こちらより大きいビジネスがあり、250億ドル規模のマーケットを2倍に出来ます。
人々が契約書を準備する過程、そして、この契約を管理する過程に、そのチャンスがあります。
最近、我々に、大規模の顧客から問い合わせが多くあります。Docusignを利用し、締結したすべての契約書を保管する場所が必要ということです。
このすべてのデジタル契約書をどこに保存することが出来るのでしょうか。
また、この契約をどのように分析出来るのでしょうか。
当社は、Sealソフトウェアを買収しました。
AIを使った優れた分析能力を持っています。
契約をサポートし、事業を全般的によりよく行えるように手助けすることです。
我々はこの分野に最高の成長可能性があると考えています。
レポーター:
Docusignの弱点はあるのでしょうか。
また、他の起業を買収して、シナジーを出すことも可能でしょうか。
何か追加出来ることがありますでしょうか。
Docusignはもう誰かが買収するにはちょっと難しい規模になっていますから、
買収する立場なら、どんな会社に興味を持ちますか?
DocuSignにも競争相手はあるでしょうから。
マーケットで、現時点ではリーダーですが。
Dan Springerさん:
簡単に申し上げますと、署名と、競争に関して話しますと、先程上に署名することと、手作業に関して言及されましたが、まだまだデジタル化されるべきことが多く残っています。
紙に署名したり、手作業をしたりすることが競争相手になります。アナログが多く、デジタル化すべきところが多く残っています。
買収に関しては、電子署名に関しては買収が必要ではないです。
すでに、圧倒的なシェアを持っていて、最高の商品を持っているからです。
また、この分野のどの起業よりも売上に対しての研究開発費を投資し続けています。
買収は起きない可能性が高いです。
より広く見ますと、
CLMのように契約書を継続的に管理しなければならないですが、こちらには競争相手があります。
しかし、我々のAgreement Cloudを全体的に見ると、特殊な専門分野に関してはより進んでいることもあり、こちらに惹かれます。より早く実現するように買収を検討することはあると思います。
だから、顧客が要求する統括的なよりよいサービスを作り上げ、自分のバージョンのサービスを作り上げると思います。
未来にも大きな買収はしないでしょう。
しかしながら、全般的なAgreement Cloudの向上に役に立つ小さいサービスを追加することは考えられます。
レポーター:
ステイホームが終われば、どうなるか話しましょう。
私もパンデミックの前に戻りたくはないです。
過去に戻りたい人はいませんから。
寅さんの所感
ニッチな分野で独走する、面白い企業だと思いました。
成長し続けるための投資もしっかり行っていて、デジタル化という大きな潮流の恩恵を大きく受けることの出来る企業と考えました。
金利上昇の影響で、2月から一時的に株価が下がっているので、購入を検討しようと思います。
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