こんにちは。寅さんです。
3月6日に、ARK InvestmentのCathie Woodさんが、インタビュー映像を公開しました。
非常に前向きなコメントが多かったです。
和訳して、まとめました。ご参考にしていただければ嬉しいです。
まとめ
長期（5年先）で考えているので、短期的な下落は嬉しい。
ETFのEcosystemは素晴らしく、流動性の問題はない。（21ものAPと契約し、リスク対応）
機関投資家は、指数に対する成績を見張られ短期的な売買をする傾向のあるが、
ARKは、5年の長期目線でボラティリティーの高い銘柄にも投資する
エネルギー、金融セクターが上昇することは良いこと。一点に集中すると、バブルになる。（ドットコムバブル）
ARK Investmentの現状 by 寅さん
2月末から、運用するETFのARKKが約-22%下落していて、流動性の問題を指摘されています。
ETF構成銘柄の一部は、ARKの持分が多すぎて、ARKが売ると株価が下がってしまうという事です。
更に、日本の日興アセットマネジメントもARKの諮問の元、投資をしているので、その分を合わせると、すべての株の3割近くがARK Invest関連になってしまうという話です。
（https://en.nikkoam.com/institutional/equity-strategies/nikko-am-ark-disruptive-innovation-strategyより）
22%の下落は2020年2月のコロナショック時の-45%の下落に次ぐ下落幅です。
マーケットレビュー
Exciting week, lots of opportunities
- 5年先を見て投資している
- 年間15%程度の成長を見込んだ銘柄のみ購入（5年で2倍）
- ここ数週間の投資のチャンスで非常に嬉しい
- 複利的な成長を期待している
2割以上の下落を見て、Excitingと言えるのはポジショントークにしても凄いと思います。
ETFの流動性の問題に関して
- 流動性に問題があるという話は、誤解である
- ARKでは、投資判断だけやっている
- 流動性は想定通りで、売り買いで問題が起きることはない
- ETFのEcosystemの強さに感銘を受けた。
関連記事
21ものAPと契約をしていて、リスクを減らしている
注：APとは、株の集合を持っていくと、ETFにする、ETFを分割して個別株にする企業のこと
オプションも使われている
問題がないと言われても説得力がないと感じました。
実際に3割近くARKが持っていたりする銘柄もありますからね。
ただ、複数のAPと契約しているので「ETFとして」売れないことがないことは納得です。投資信託とは違って、オプションも使われることも納得です。
ポジション公開
- 完全に透明
- 毎日取引内容を公開しなければならない
- YouTube、ブログでも話題になっていて、個人投資家が参加するように誘導してくれている
リスクを考えずに、「ARKが買っているから買おう」とする個人が多くいるため、ボラティリティーが上がっていると思います。
下がりだすと怖がり、売ってしまって、更に下がって…を繰り返している気がします。
機関投資家 vs ARK（+個人）
- ARKと機関投資家の目線は異なる
- ドットコムバブル以降、機関投資家は、変動性（Volatility）に敏感で避ける傾向があるが、ARKは変動性を伴う投資を行っている
- 上昇相場での変動性は悪いことではないが、機関投資家はベンチマークに敏感
- テスラがS&P500に入ったから、機関投資家は投資をし始めている。まだ、伝統的な自動車業界アナリストは、伝統的な自動車業界を基準にテスラを見ている。
- ARKは、電気自動車の販売台数が82%/年の成長がしばらく続くと考えている。
- 100年に1回のチャンスである。
| ARK | 機関投資家 |
| 長期（5年） | 短期（1年） |
| ゼネラリスト | スペシャリスト |
- ポートフォリオマネージャーは1年単位で指数S&P500と比べて良かったか悪かったかを評価される。新しいアイデアを適用するのに障害になり、短期的な目線でしか見れない。
- ARKは5年先を見ていて、爆発的な成長が可能である。ARKはベンチマークの問題から自由。
- 様々なセクターが合体されるので、様々な技術に対する理解が必須
例：Autonomous taxi networks
3つのセクターが交わる
Robotics、Energy storage/Battery pack、Artificial Intelligence
- 下がっているが、何も変わっていない。
- 5年後を見ているので、マーケットが揺れると、革新は更に早くなるため、むしろ嬉しい。
- 今はバブルではないと信じている。
- ARKが投資している14の技術はずっと前に種がまかれて、これから収穫が始まる。
- ドットコムバブル時の夢は正しかった。ただ、25年早かっただけ。
仕事でも、目先の売上目標達成のみを迫られると中々厳しいですからね。。
種まきしましょうよ。→ 数字達成してから言え
どんどん厳しくなっていくだけ…
機関投資家も大変ですね。
ARKの夢も20年早かったらどうしようと思ってしまいます。
通貨政策・財政政策
- FRBは緩和的な姿勢を続ける
- 多くのYCCを期待しているが、過去にYCCが効果があったことはあまりない。
- 1%→1.5%の上昇は津波
- 成長を期待している証拠
- ただ、デフレーションの力は強い
- 伝統的な会社は、負債を前倒しすぎ、短期的に株価を上げるためだけに集中
- 政府の支出は、未来の税収を見込んで行われる
- 増税はマーケットに良くない。
- 時間が過ぎれば、増税のリスクは下がる。
- 中間選挙に向けて、極端な政策はしにくくなる。
増税されても、国債の金利が上がっても、複利的に伸びる業界への投資が正しい気がします。
雇用統計
- 期待以上
- 観光・ホテル業界は支援金をもらっているので、しばらくは復帰しない
- 他の業界が復帰しているという意味
- V字回復を期待
3月5日の雇用統計発表直後は回復しなかったから、回復の原因は雇用統計では無いかもしれません。
その他
オンライン消費の比率
- 米国：20％
- 今までの4倍も早くオンラインに移行中
エネルギー・金融セクターの上昇
- エネルギー株：YTD 37.5%
- 金融セクター：YTD 13%
- 特定セクターだけの上昇はバブルに繋がる。上昇セクターが増えることはいい事
マーケット全体が上がってほしいものです。
金融セクターには、Square、SoFi等の銘柄に投資しているので、上昇してくれると嬉しいです。
寅さんの所感
情報量で圧倒的に勝る機関投資家に勝とうとするなら、
ボラティリティーが高い、良い銘柄を見つけて、超長期で持ち続けるしかないと思いました。
ARK Investmentの商品ではARKGのみ少しポートフォリオに加えてますが、ARKが投資している銘柄を中心に調査し、
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