こんにちは。寅さんです。
2月14日のゴールドマン・サックスCIOのインタビューを和訳してまとめました。
- コアアセットはリスクを正確に理解でき、流動性に関しても確信を持てる投資先であるべき。
- 現在はバブルではない。
といったコメントをされてました。
ご参考にしていただければ嬉しいです。
米国に投資するべき
キーメッセージは「米国の優位性を信じて投資する」ということです。
2009年3月から今までそうしてきました。
S&P500は、そこから600%上昇しました。
続けるべきです。
米国は下がり気味ではないのかという話があるが、まだ米国に投資するべきです。
現在はバブルなのか
レポーター: 相対的なバリュエーションに疑問がございます。現在はバブルなのでしょうか。
2015年、2016年もバブルではないかという話がありました。顧客からバブルなのかと聞かれる場合、インフレーションが低く、安定する時期をみせることにしています。
米国の場合、1996年4月以降で、バリュエーションは相対的に高かったです。
企業の収益(Earning)が安定すると、投資家はよりプレミアムを与えられます。インフレーションが低く維持され、利子が低い状況では、当然株価のバリュを高く見積ることになります。Earningの価値が上がるからです。
現在のバリュエーションを評価する際は、1996年4月以降の平均値と比較する必要があります。確かに現在株価は高いですが、過大評価ではありません。
「Explosive prove behavior」で、90%から100%でバブルと見ますが、現在は26%でバブルから遠いと見ます。
多少、過大評価かもしれませんが、去年に比べ、2021年のEarningを見ると、素晴らしく回復してきているという点を忘れてはいけません。
米国の成長率は平均値を遥かに上回るでしょう。
財政政策、通貨政策の支援も十分にあります。
これらを合わせると、株式市場の収益率の展望としては、8%程度を予測します。
そして、15%の株価上昇の可能性があります。
よって、バブルではないです。
バリュエーションに関して
我々が顧客に「バリュエーションだけでは状況を判断できない」と説明しています。
2009年3月以降、我々は、顧客に株を売ることを勧めたことは一度もありません。
去年の2月、3月のように株をもっと買うように勧めてきましたし、株式を減らしたことはないです。
レポーター: テック企業の株が下がる可能性はあるのでしょうか。FANG、他、良いリターンを出す銘柄があるが、そのリスクに関してはどのように説明しているのでしょうか。
多くの人が、独占禁止による規制が始まるのではと考えています。
リスクには常に警戒をしておくべきです。
ただ、パンデミックのような不確実さからくるリスクに対しては、あまり危険ではないと考えます。
独占禁止に関する規制にはとても長い時間がかかります。
過去の事例を見返すことが役に立ちます。こちらも投資哲学の一つです。
米国の過去の事例をみますと、とても長い時間がかかってきたことがわかります。
特にテック企業は難しいです。
ビットコインに関して
レポーター: 2018年のISG(Investment strategy group)で仮想通貨に関して展望を述べられたことがございますが、今週は特に関連のニュースが多いです。イーロン・マスクのニュースなどです。ビットコインに関して、顧客にどのようにせつめいしていますかおっしゃってますか?
ポートフォリオに追加される可能性がございますか?
とても多くの質問を受けています。
答えは、「お客さんによる」ということです。
コアアセットは、長期の観点で決めるべきです。
S&P500は、2009年3月以降、7倍になりました。コアアセットはこのようなものにするべきです。
より投機的な投資、トレーディングを望むなら、それは顧客の選択です。それを止めることはできません。
コアアセットにするなら、リスクを正確に理解でき、流動性に関しても確信を持てる投資先でないといけません。例えば、ディフレーションヘッジとしての債権、インフレーションのヘッジの役割をするS&P500などの資産です。長期投資の観点で、変動性に耐えられるのなら、S&P500は最高の長期投資の対象です。
寅さん的所感
小型株の急上昇に沸く今だからこそ、長期投資は淡々と積み立てることが大事だと思いました。
目の前で小型株がどんどん上がると、チャンスを逃す恐怖に駆られ、長期投資として購入したS&P500のような優良な投資先から資産を引き上げ、投機的な投資に走ってしまいそうになることがわかったので、やはり短期投資口座と長期投資口座は分けるべきだと考えました。
自分が決めた割合で淡々と積み立てを継続します。
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